ゼッタイ結婚させない!

「多分…不審者だと思います。全然知らない人だったし」

「そぉなの~?遠目からだったけどイケメンだったじゃないっ。
坂村ちゃんはまだ若いからときめきがあっていいわね。」

「いやいや、怖すぎですって…。あんな変な服装で薔薇の花束なんて今時…。
絶対危ない人に決まってますよ。物騒な世の中ですからね」

まだまだ話し足りなさそうだった湯川さんの話しを適当に切り上げて、更衣室を出た。
腕時計を見ると、午後十八時半。すっかりと長話をしてしまったものだ。

スマイルスーパーで午前十時から午後十八時まで一日いっぱいレジで立ち仕事。
それでも私の一日はまだまだ終わらないのだ。



―――――

「おはようございまーすっ!」

「おはよ。リン」

「うわあ、もう十九時半?お客さんまだ入ってなくって良かった。
今日お昼ご飯も食べれなかったんだよ。 ママ、裏でカップラーメン食べちゃっていい?」

「いいけど、カップラーメンってあんたまた体に悪い物を…。
裏にアタシが作った煮物あるから、食べたかったら温めて食べなよ」
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