エリート同期に結婚を申し込まれました。
◇◇◇
俺は多分断られるだろうと思っていたプロポーズディナーで案の定……振られた。まぁ、簡単にはいかないよな。
「今日も可愛かったな……里穂」
里穂は、10人くらいいる中で一番仲がいい同期で入社式で一目惚れをした人だった。でも、彼女には彼氏がいてすぐに失恋。
━︎━︎━︎『浮気された、別れたぁ』
そう里穂が言った瞬間、浮気をした奴に怒りを覚えたがすぐにチャンスだと考えた……運が回ってきたんじゃないかって。
『じゃあ、俺と結婚しない? 俺なら、そんな思いさせない』
『えー? 岡部と? ……なんで?』
『里穂が好きだから結婚したい』
『んー……そーだねぇ、いいよ〜』
そう言ったが、酔っていた本人は全く覚えてないのだ。本当に罪な女だ。
こんなに好きにさせといて気づいてくれないなんて。けど今からは本気で落とす。
「……絶対、“はい”としか言えないようにしてやる」