愛され婚。〜カタブツ副社長は、私の前では溺愛体質を隠しきれない。〜
「俺は君の会社の副社長をしている。だから面識はある」
私の勤務する会社は、IT会社だ。そこの副社長って仕事はできるが、女性が苦手でクールで無愛想だと有名なのだ。そんな副社長がなぜ?
けれど、これは神様からのチャンスなのかもしれない……そうしか考えられない。
「その結婚、受けます」
「ありがとう実花。好きだ」
でも、無表情で言うその言葉は信じられそうにない。