君と私の近距離恋愛
貴也との距離がまた、縮まった。

「久しぶりだよな、まじで
同じクラスなのにあんまり話さないしさ」

貴也は、腕組みをして
わたしの方をチラッと見た。

「そうだね、幼なじみなのに他人みたい」

わたしの何気ない一言に
貴也は、表情を強ばらせた。

「なんで?」

「え?…あ、いや
変な意味じゃなくて…ごめん」

わたしは、口ごもりながら言った。

貴也は、ずっとわたしを見ている。

貴也の真っ直ぐな瞳から
目が離せない。
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