エリート脳外科医の独占愛に、今夜も私は抗えない

尚美は都内にセレクトショップを経営するやり手である。母が亡くなったときには、忙しい合間を縫って楓たち兄妹の面倒をみてくれた。


《ううん、大丈夫よ。どうかした?》
「ちょっと会って話せないかなと思って」


休日のため店は忙しいだろうが、なるべく早く確認したい。


《それじゃ、お昼でも一緒に食べながらにする?》


尚美の提案に一も二もなく頷いた。
< 159 / 322 >

この作品をシェア

pagetop