俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
帰国してからは溜まっていた仕事に加え、CMや広告などの広報関連の仕事も積み重なっていた。そのせいで帰路につくことはできず、ずっと仕事場の俺専用の部屋にて休息をとらなければならないほどだった。
だが昨日でようやく溜まった仕事分を片付け終え、自宅へと帰宅することが出来るようになったのだ。それがあっての昨日の晩の出来事だった。
俺は一体こはるをどうしたいのだろうか。
初めは自分の中のもやもやを消し、こはるを手中に収めるという目的があった。けれど仮初とはいえ夫婦になった以上、その目的はすでに達成していると言える。けれど、俺は何故か満たされていなかった。
なぜなのかと考えた。
理由は明確で、完全にこはるの全てを手に入れたとはいえないからだった。
ーー俺はこはるの心も手に入れたいのだ。