俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「ふーん」

「こはるちゃん……色々あったと思うけど、何かあったら電話してね」

 素っ気なくなってしまうのはどう対応していいか分からないからだった。この人は母ではあるが、仕事のせいで一緒にいた時間はそう多くない。
 それを彼女自身も分かっているのか、常に一線引いたような、傷口に触れるような態度で。成長するに従って、母との接し方が分からなくなっていった。
< 174 / 291 >

この作品をシェア

pagetop