俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
だが今日は無性に飲みたい気分になり、日本酒の一瓶を手にとってそのまま栓を開ける。
一気に煽ると喉の奥が焼けつくような熱さを訴えるが、気にせずに喉を鳴らした。
時間が経つと次第に頭がぼんやりとしてきて、酔いが回ってきたことを自覚する。アルコール度数の高いものを一気に煽ったのだ。完全に酔っ払い意識を飛ばすのもいいかもしれない。
そんなことを考えていたとき、突如部屋の扉を叩く音が耳に届いた。
「くそっ、こんな時間にだれだ? もう十二時は回ってるぞ?」
時計を見ながら呟く。
緊急なら電話がかかってくるだろう。たがわざわざこの部屋に訪ねてくるなんていかにも怪しい。だが酔っ払っていた俺は判断力が鈍っており、そのまま扉を開けた。