俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「はあ、そうですか。けれど、仕事にも影響が出てしまうかもしれません。明日は重要な会議ーー役員会があると仰っていたでしょう」

「そういやそうだったな。…………まあいい、何か用事があってこんな時間に訪ねてきたのだろう? 入れよ」

 そう言って俺は内山を部屋な通した。
 内山は几帳面な性格のせいか、ソファに適当に置かれたスーツを見てすぐさまハンガーへとかける。そういえば以前こはるもこんなふうにパタパタとスリッパであるか回っていたなと思い、自嘲の笑みを浮かべた。

 ソファにかけた俺は内山が戻ってきたのを確認すると、向かいにかけるように指示する。内山は言葉に従って腰を下ろした。
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