俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「そんな玲二さんも大好きです」
「………………っ」
不意打ちだった。
これは狡いと思いながら、反射的に心臓が早鐘を打つ。けしてバレないように表情を変えないことを心がけた。だが。
「玲二さん、耳が真っ赤」
「だまれ。運転に集中できねえだろうが」
「わかりました」
そんな些細なやりとりも今は愛おしくて仕方がない。俺の顔を見て微笑む顔も、真っ赤に染まって照れる顔も、すべて大切にしたいと思った。