俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
玲二の事前準備のおかげで痛みもなく、むしろ全身に広がるのは心地よさを塗りつぶすほどの快楽で。
体の隅々まで発熱し、胸を喘がせて玲二の与える刺激に答えた。
息を荒げ、互いを貪り合うようにして求める。
私のすべてを愛してくれる玲二に愛おしさが募り、思わず口走っていた。
「………玲、二さんっ…………愛してます……」
「…………っ」
玲二は泣きそうに顔を歪める。
そして私の背中に手を回し、強すぎるほどの力で包容した。その力強さに胸が苦しくて仕方がなくなり、ほろりと目端から涙がこぼれ落ちる。
玲二はそれを掬い上げ、今まで見たことのないほど優しい顔で微笑んだ。いつもの意地悪さは微塵も感じさせない、晴れやかな笑みでーー。
「俺もっ…………こはるのこと愛してる。ずっと……一緒にいてくれ」
「……っ、はい」
彼の温もりは私の心を癒し、自分の居場所はここなのだと実感しながら瞳を閉じる。
私はこの日幸福に包まれ、玲二の腕の中で眠った。