俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
馬鹿にされているような気がしてこれでもかというほど嫌悪感あふれる顔を作り。
「……分かりました、了承します。…………でも、これだけは言っておく。あなたに命令されて仕方なく受け入れた訳じゃない。これは私が私の意思で受け入れると決めたんだから」
口の中がからりと乾いた感覚がした。
助けてもらう側であるのに、このような不遜な物言いは感心できないと自分でもわかっていた。けれどーーそれでもこの男の言いなりになって振り回されるのはどうしても虫が好かないのだ。