俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「ば、馬鹿にしないでください! わ、私別に処女じゃないです! ほんっとデリカシーのない……」
「ふうん、お前みたいなお子様を相手にする男なんて物好きなやつもいたもんだな」
どこか不満げな様子でいい募る玲二に売り言葉に買い言葉で言ってしまう。
「豊富とまではいきませんが、あなたの知らないところでそれなりに経験積んできてるんです。子供扱いしないでください」
「そうか、なら今晩お前を泣かせても問題ないわけだ」
「え、」
言葉を続ける前に玲二は私の腕を掴み、自身の身体に引き寄せる。急激に距離が縮まることにより、ふわりと石鹸の香りがした。いつもは大人びた香水の香りに加え、ほんの僅かに苦い煙草の香りを纏わせているがお風呂上がりのためか私と同じ香りがした。