俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
耳元で囁く声は官能的であり。
そしてなにより聞いたことがないほど甘かった。
あまりの色っぽさに影響されて私は目元を潤ませる。そのまま頭上にある玲二の顔を見上げた。
ばっちりと視線がかち合う。玲二が息を呑むのがわかった。その瞬間。
「……んっンンン!」
甘く、噛み付くように唇が合わさる。
3回目のキスも、また熱く一方的に奪われるようなキスで。
これもまた俺様な玲二らしいキスに翻弄された私は反射的に目をぎゅっと閉じる。
玲二の熱く濡れた舌が私の唇の輪郭をなぞり、口唇を無理やり開かせて内部へと侵入すら。ぬるりとした厚みのある舌に背中がぞくりと震え、目端から涙が一粒こぼれ落ちた。
縦横無尽に動き回る舌が私のそれに絡みつき、息苦しさに口を開き酸素を取り入れようとするものの玲二は許さない。