惚れたら負け─お前のこと好きになった─

13(甘々すぎる同居 ─スタート─)

13 (甘々すぎる同居 ースタートー)


気づけば時間はあっという間に過ぎていて、今日、一学期が終わった。


「じゃあね〜叶愛!夏休み中会えたら良いね!」


「うん!私も文香ちゃんと遊びたい!」


大好きな文香ちゃんに別れを告げて、私は学校を後にした。



「ただいま……」


家の奥から急いでいるようなお父さんたちの声がして、リビングに向かう。


あたふたと動いているお母さんに後ろから話しかけた。


「あぁ、叶愛おかえり。今ね、一ノ瀬くんの荷物届いたから……」


「そうだったんだ。明日からだよね。」


確認の為に尋ねると、お母さんは申し訳なさそうに眉毛を下げた。


「それが……今日の夜、飛行機で九州に行くことになってね、慧もチームメイトの家に泊まらせてもらってから一緒に行くって言うから…」
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