惚れたら負け─お前のこと好きになった─
わぁ、男の人だけど、一ノ瀬さんと全然違う…。


優しい笑顔…。なんとかやっていけそう。


「2-2の早乙女 叶愛です。雑用でもなんでもやるんで、必要であれば言ってください!」


「ふっ、面白いね。早乙女さん。一緒に頑張ろうね。」


私は全力の笑顔を先輩に向けた。


「俺、結構やばそうだな…」


「はい?」


「いや、何でもないよ。」



決めなければいけないことを全部決めて、解散となろうとした時、司書さんが声を上げた。


「この後、向こうの資料室の本棚の整理手伝ってくれる人いませんか?」


「私!やりますっ!」


すぐに手を挙げると、他の人たちはみんな安心したような顔で図書室を出ていった。
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