惚れたら負け─お前のこと好きになった─

14(理性おかしくなる)

14 (理性おかしくなる)
[煌空side]


同居1日目。最初から、俺の方が耐えられなそうで困る。


まぁ、絶好のチャンスだし、上手く活用させて貰うけど。


リビングで、ドライヤーを片手に叶愛が風呂から上がるのを待つ。


「一ノ瀬くん…」


体感時間20分。後ろから甘い声がして、振り返ると、そこには顔をほんのりと赤く染めた叶愛が恥ずかしげに立っていた。


風呂上がりとか…破壊力やばいな…。


「叶愛、ここ座って。」


純粋な叶愛は可愛らしく首を傾げて、俺の前にちょこんと座った。


途端に甘いシャンプーの匂いが鼻腔をくすぐってくる。


やばい、本当にやばい。俺、耐えられるか…??
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