惚れたら負け─お前のこと好きになった─
ダメダメ、思わずキュンとしちゃった………



───お祭りが行われている場所へ歩いていくと、既に人混みができていた。


「人多いね…」


「女多すぎだろ…」


そんなふうに低く呟いた一ノ瀬くんを見てみると、一ノ瀬くんは凄く嫌そうな、、なんというか怪訝な顔をしていた。


「そっか、女の子苦手……」


一ノ瀬くんは、すっごく女の子が苦手……嫌いみたいなとこあるから………


「ごめん、違う。叶愛は気にしないで」


「うん」


「……何からやる?」


「…えっと、、し、射的!」


そんなの決めてなくて、焦った私は視界に入った屋台をパッと口に出す。


「お前、出来んの?」


「で、出来るし!」


からかい混じりに私の顔を覗いてくる一ノ瀬くんくんにぷくっと頬を膨らませて反抗する。


一ノ瀬くん、私をなんだと思ってるの?
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