惚れたら負け─お前のこと好きになった─
3(失くしたもの)
3 (失くしたもの)
─数日後─
「叶愛〜帰ろ〜」
「うんっ!」
文香ちゃんに返事をして、教科書を入れるためにバックを開くと、"ある物"が見当たらなかった。
「えっ、?」
嘘、どこ?
亡くなった大好きだったおばあちゃんが作ってくれた小さな猫の編みぐるみ。
お守りのようにいつもここに入れて置いたのに…なんでないのっ?
机の周りを探しても見当たらない…。
うーんと記憶を掘り起こす。
あっ、そう言えば私今日、ポケットに入れた!
でもポケットにないから…どこかで落としたんだ。
「叶愛〜?」
文香ちゃんが心配そうな顔をして寄ってきてくれる。
「ごめん、用事思い出した。先に帰ってて貰ってもいいかな?」
─数日後─
「叶愛〜帰ろ〜」
「うんっ!」
文香ちゃんに返事をして、教科書を入れるためにバックを開くと、"ある物"が見当たらなかった。
「えっ、?」
嘘、どこ?
亡くなった大好きだったおばあちゃんが作ってくれた小さな猫の編みぐるみ。
お守りのようにいつもここに入れて置いたのに…なんでないのっ?
机の周りを探しても見当たらない…。
うーんと記憶を掘り起こす。
あっ、そう言えば私今日、ポケットに入れた!
でもポケットにないから…どこかで落としたんだ。
「叶愛〜?」
文香ちゃんが心配そうな顔をして寄ってきてくれる。
「ごめん、用事思い出した。先に帰ってて貰ってもいいかな?」