惚れたら負け─お前のこと好きになった─
神様…なんでですか…彼と同じクラスになりたい女の子はもっといるはずなのに、なんで私を同じクラスにしたのですか…。


私がため息を落としていると、後ろからポンっと肩を叩かれた。


「叶愛!何組だった?」


その正体は親友の
『藍原 華菜 (あいはら かな)』ちゃん。


「華菜ちゃん〜助けて。」


「えっ、?どうしたのっ!!そんなに落ち込んだ顔して!」


「2組の所、見てみて。」


そう言うと、華菜ちゃんは人混みをかき分けて2組の欄を見上げた。


少ししてから私の元へ帰ってくると、すぐに優しく頭を撫でてくれた。


「叶愛、大丈夫。関わることないって。」


「うん。そうだよね。大丈夫だよね。」

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