惚れたら負け─お前のこと好きになった─

4(大波乱の予感!?)

4 (大波乱の予感!?)


「みんなから要望があったから、今から席替えするぞ〜」


あれから少しが経った日。


LHRの残り時間に担任の先生が笑顔でみんなに告げた。


その瞬間、クラス内は大盛り上がりで、案の定女子は静かにだけど、「一ノ瀬くん」の名前を出している。


席替えかぁ…


文香ちゃんと近くの席になれるといいな…。


学生にとっての大イベントと言われる席替えだけど、私はそこまで興味が無い。


パチッと文香ちゃんと目が合って、ニコッとアイコンタクトをする。


「では来た人順で、くじを引いてください。」


最後でいいやと思って、列の1番後ろにつく。


「ねぇ、一ノ瀬くん何番なのかなっ、」


「分かんない、どこなんだろ。」


くじを引き終わった女子は、一ノ瀬くんの方を見てキョロキョロしている。
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