惚れたら負け─お前のこと好きになった─
そして予想通り、2-2の前には女子が沢山集まっていた。


…きっと、みんな一ノ瀬さん目当て。


「話しかけたいけど、やっぱり冷酷だよね〜」


「ベタベタ近づいたら嫌われちゃうもんね。」


色んなところから嫌でも聞こえてくるの言葉たち。


私は女子の隙間をかいくぐって、教室へ入った。


黒板に書いてあった自分の席に座って、荷物を片付けていると、チャイムが鳴り響いた。


あ、もう時間…


担任の先生が入ってきて進行は始まった。


「明日、委員会役員決めるから、ちゃんと考えてくるように。」


その委員会が波乱を呼ぶことに私はまだ気づいていなかった…。


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