惚れたら負け─お前のこと好きになった─

何でこんなに可愛いんだよ…。


「2人は？どこか行きたいところある？」


「俺ね……。着物着てみたいんだよね。」


「素敵っ！！私、叶愛の着物姿みたい！絶対可愛いっ！」


激しく同意。


「私は、文香ちゃんの着物姿がみたいな。」


「もうっ！叶愛ってば本当に…」


「…ふふっ、あ、一ノ瀬くんは…どこか行きたいところ…」


突然俺に振られた話題。
行きたいところなんてない。叶愛がいれば何でもいい。


「俺は叶愛の行きたいところに行きたい。」


「あま…」


それに対して小さく微笑んだ叶愛は口パクで「あとで」と俺に向かって告げた。


…怒らせたか笑


まぁ、そんな所も可愛く思えてしまうからいいんだけど…。