惚れたら負け─お前のこと好きになった─

6(甘々な修学旅行)

6 (甘々な修学旅行)


本日、修学旅行当日。


行きは指定の駅でみんなと待ち合わせてそこから新幹線に乗るみたい。


方向の同じ友達がいないから1人なんだと家族に話すと、朝から慧が送ると言って聞かなかった。


それを何とかなだめて私は集合時間20分前に目的地に着いた。


文香ちゃんはもう来てるかな…??


班で集まらないといけないみたいだから、男子も探さなきゃ…


と、後ろを振り向いた瞬間、大きな手で視界が塞がれた。


「えっ?誰っ、?」


「誰だ笑」


この声は、同じ班になった…


「今川くん…。」


「正解!叶愛ちゃんおはよ。」


「おはよう。」


彼は朝から爽やかさ全開の笑顔で笑う。


「優於(ゆうお)〜!!」


クラスの中でも中心にいる今川くんはすぐにクラスメイトに呼ばれて


「ちょっと待ってて。」


とだけ告げ、足早に去っていった。
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