惚れたら負け─お前のこと好きになった─
「おい!お前らうるさいぞ〜じゃあ、図書委員は一ノ瀬と早乙女で決まり。交代とかなしだからな。」


はっきりとした口調でそれを遮ったのは先生。


「委員会の人は放課後集まりがあるから行くように。」


「はい…。」


どうしよう…。
でも、同じ委員会だからって話さなきゃいけないことなんてないよね。


極力話さないようにしよう。


なんて考えていた空き時間、先生に手招きで呼ばれた。


「早乙女ー」


「は、はい!なんでしょうか!」


「あのな、一ノ瀬委員会サボると思うんだ。無理やりにでも集まりに連れてってくれないか。」


なんで私に頼むんですか…先生まで私の敵ですか!


「が、頑張ります。」


でも、言われてしまったら断れない。


本心を隠して小さく頷いた。
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