惚れたら負け─お前のこと好きになった─
…「いち、、の…せ、くっん、…」


希望なんてないのに、一ノ瀬くんの名前を呼ぶと、幻聴か、私の頭に一ノ瀬くんの叫び声が響いた。


「叶愛っ!!」


と、…



──その後、温かいぬくもりに包まれたような気がしたのは……私の気のせいだろうか…。


それに、そのぬくもりが気持ち良くて、たくさんすがってしまったような……。
< 72 / 176 >

この作品をシェア

pagetop