これを溺愛だとは認めない!
私の体をグイグイと風先輩に向かって押し出す雅。


「ち、ちょっと……」


力が抜けた瞬間、前に転けた私を風先輩がキャッチしてくれた。


「あ、ご、ごめんなさい……」


ど、どうしよう。

恥ずかしい。

目を合わすのも恥ずかしくて、目を逸らした。


「ちょっと、二人っきりで話してきたら?
てか、もう、2人付き合っちゃいなよ……」


私なんかが、風先輩と付き合うなんて……。


そんな事言ったら風先輩に迷惑をかけてしまう。

雅のバカー!!!
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