これを溺愛だとは認めない!
「ち、ちょっと二人で話さないか?」

「はい」


風先輩と二人っきり。

そう考えただけで、心臓がバクバクして顔が赤くなる。

恥ずかしくて俯いて赤い顔を誤魔化した。


「よし、行くか!!」


そう言った瞬間、風先輩の手がわたしの手に触れる。


ドクン__
ドクン__


心臓がうるさすぎる。

この音が、風先輩に届くんじゃないかと思うだけで恥ずかしい。




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