気だるげオオカミの不器用ないじわる
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青色の屋根が際立っている可愛らしい建物。
アクセサリーの手づくり体験ができるらしいそこに、5人で入る。
ここからは班別行動だから、さっきまでわちゃわちゃしていたみんなはいない。
中に足を踏み入れると、すぐに目の前がキラキラで溢れた。
ブレスレットにイヤリング、指輪など、おしゃれなものがたくさん置いてある。
お店の人から、どれがいいか聞かれたけれど、ぜんぶいいと思ってしまって、なかなか選べない。
「うわー、悩むなー」
「ね、どうしよ…」
「苗村さんは、決めた?」
「えっと、」
女子3人であれがいいこれがいい議論をしていくうち、男子はこういうわたしたちの優柔不断さに呆れてないかな、と横目で彼方くんたちの方を見る。
だけど意外にも、新谷くんと真剣にどれにしようか話し合っていたから笑ってしまった。