犬系男子が可愛くてたまりません

「あのさ……真由」

「うん?」

「田舎で噂が広まるのが分かる気がしたよ」

「そうだよねー(笑)加奈はおしゃべりだけど、正義感が強くてね

みんなのお姉さんて感じだったんだよ〜

困っている人をほっとけないっていうかー」

「真由もじゃん」

「加奈を見てきたからだよ(笑)」

「そろそろ出る?」

「うん」

真由香の母親にお礼を言って車を走らせた

「亮介さん、疲れたでしょ?

慣れないお布団だったし」

「うん、昨日は泳いで疲れてお酒も呑んだからすぐ寝たよ」

「そう、よかった」

「今度はまたお父さんとお兄さんのいる時にお邪魔したいな」

「ありがとう…見た目は色黒で怖いけど優しいからね」

「うん」

夕食を食べて真由香をアパートに送った

「運転ありがとう

これ海産物だけどお母さんに渡しておいて」

「ありがとう……真由、また明日、ちゅっ」

「また明日」

亮介は実家の方に帰った



「あれ、お兄ちゃん帰ってきたの?」

穂乃香はお風呂からでたとこらしく水を飲んで2階にあがって行った

「うん、これ真由香ちゃんにお土産もらったから……母さんに」

「あら、ありがとう」

袋を覗いた

「干物がある、明日の朝は和食にしましょ」

嬉しそうに冷蔵庫に入れに行った

「母さん、今日は泊まる」

「じゃあ、朝食は多めにご飯を炊いておくわ」

亮介は風呂に入ってくると言ってリビングを出た

暫くするとバスタオルで髪を拭きながらTシャツと下着姿で出てくる

「亮介、呑む?」

「うん、呑む」

はぁとため息をついてソファーに座った
< 108 / 157 >

この作品をシェア

pagetop