犬系男子が可愛くてたまりません
「美味しそうな匂い、どうしたの?」
キッチンから香ばしい匂いがして穂乃香も匂いにつられてリビングに入ってきたのだ
真由香のお土産の中にスルメが入っていて軽くあぶっていた
「どうしたの?スルメなんて」
「真由香ちゃんが家にって持たせてくれた」
「亮介何呑む?父さんは冷酒だって」
「同じでいいよ」
3人で晩酌を始めた
穂乃香はアイスコーヒーを飲んでいた
「亮介、ため息なんて、向こうのお母さんと合わなさそうだったの?」
「いや、まあ……向こうのお母さんは真由香ちゃんの幼なじみと一緒になって田舎に残って欲しかったみたいなんだよね」
「あら、幼なじみがいるの」
「うん、真由香ちゃんと同じ年なんだけど、向こうは真由香ちゃんを好きで一緒にいたかったみたいだったな」
「大学は行かなかったのね」
「高校を卒業して自営業の家を継いだらしい
今食べてるのが多分彼の所の商品だと思うよ」
母親が袋を見た
「干物屋さんを継いだのね」
「そうみたい……」
「真由香は体育教師になりたいから田舎からでてきたんでしょ?」
「そうだね、だいぶ過疎化が進んでる町は学校の数も少ないからよっぽどの確率じゃないと転勤はないだろうね
まあ、それを言うために田舎に帰ったって理由もあったんだよ」
「そっか……まあ真由香みたいな美人な幼なじみなんて絶対好きになるよね」
「だろうな〜結構冷静さを出したつもりだったんだけど向こうはどう思ったかな〜」
「まあ、普通にしてれば亮介のボロはでないでしょ(笑)」