犬系男子が可愛くてたまりません
彼女の存在を聞きたかったがまだそんなに親しくないし失礼かなと思い聞くのをやめた
それに誘ったのは先輩の方だ
少し胸がモヤッと一瞬だけしたが先輩と話すのは楽しくて店に行くまでも話がつきることはなかった
匂いにつられて入ったカレー店
田舎にはこんな色々辛さが選べるとかトッピングが選べるチェーン店とかもなかったから先輩に正直に話して先輩と同じように注文した
「んっ、美味しいです」
「よかった、カレー好き?」
「はい、好きです(笑)」
「美味しそうに食べてくれると僕も嬉しいよ」
「好き嫌いもなくて、何でも食べます
量も結構食べるので」
「素を見せてくれて嬉しいね、もっと食べさせたくなる」
「亮介さんも結構食べますか?」
「食べるよ、今度回転寿司で勝負しようね」
「もちろん負けませんよ(笑)」
「楽しみにしておく」
カレーを食べ終えると外はもう暗くて亮介さんは家まで送ってくれた
近いからいいですと断ったのだがダメだよと女の子なんだから危ないと言われて……
家に着いたときに亮介さんが言ってくれた
「真由香ちゃんは会話のテンポがいいね、いくらでも話せる」
「そうですかね、私もこっちに来てから人とあまり話してないのでつい話してしまってたのかもです
早口とかじゃなかったですかね
長々とすみません」
「ううん、楽しいから時間の経つのが早かったよ……
うん、本当に楽しかった」
「私も楽しかったです、奢ってもらって送ってもらってありがとうございました」
頭を下げる
「どういたしまして、明日さ、僕の入っているサークルも中庭にいるからよかったら探してね、じゃあ明日」
亮介さんは手を振って帰っていった