犬系男子が可愛くてたまりません
「そうだね、お母さんもわかってくれたみたいだし、行ってよかったと思ったんだけど…ね」
「何?」
「志穂って子覚えてる?」
「お兄ちゃんの元カノ、お母さんが別れなさいって言った子」
「真由香ちゃんの親友が今朝訪ねてきてさ、お姉さんが修実の4回生で僕が志穂と会った合コンにいたらしい……
お姉さんも後から来て真由香ちゃんに喋る喋る……
ヒヤヒヤしたよ」
「それはまあ、亮介の自業自得だわ(笑)」
「そうだけどさ…彼女の前で話すことかな」
「人の恋愛を面白がってるのよ
ほっときなさい」
「その志穂っていう子英文科でしょ?」
「うん」
「今私が取ってる単位の授業受けてるよ
単位やばいんじゃない?
当然真由香には話してないよ
真由香はその授業取ってないしね」
「単位はやばいと思うよ
バイトばっかりしてたからな…
まあそれも別れた原因の1つだけどさ」
「お母さんはすぐやめときなさいって言ったでしょ(笑)」
「お兄ちゃんはその志穂って子が真由香の前の彼女?」
「いや、その後にミス修実と付き合ったかな
文化祭の後に告白されてからクリスマス辺りまで」
「次から次と忙しいことで……」
呆れるように穂乃香に責められた