犬系男子が可愛くてたまりません

「そうだね、お母さんもわかってくれたみたいだし、行ってよかったと思ったんだけど…ね」

「何?」

「志穂って子覚えてる?」

「お兄ちゃんの元カノ、お母さんが別れなさいって言った子」

「真由香ちゃんの親友が今朝訪ねてきてさ、お姉さんが修実の4回生で僕が志穂と会った合コンにいたらしい……

お姉さんも後から来て真由香ちゃんに喋る喋る……

ヒヤヒヤしたよ」

「それはまあ、亮介の自業自得だわ(笑)」

「そうだけどさ…彼女の前で話すことかな」

「人の恋愛を面白がってるのよ

ほっときなさい」

「その志穂っていう子英文科でしょ?」

「うん」

「今私が取ってる単位の授業受けてるよ

単位やばいんじゃない?

当然真由香には話してないよ

真由香はその授業取ってないしね」

「単位はやばいと思うよ

バイトばっかりしてたからな…

まあそれも別れた原因の1つだけどさ」

「お母さんはすぐやめときなさいって言ったでしょ(笑)」

「お兄ちゃんはその志穂って子が真由香の前の彼女?」

「いや、その後にミス修実と付き合ったかな

文化祭の後に告白されてからクリスマス辺りまで」

「次から次と忙しいことで……」

呆れるように穂乃香に責められた
< 110 / 157 >

この作品をシェア

pagetop