犬系男子が可愛くてたまりません
待たせる訳にはいかないからと真由香だけ走って部室に戻った
「友美さん、こんにちは、ご指名ありがとうございます(笑)」
「あっ、真由香の運動神経でチームを勝たせてよ」
「そんな〜」
「真由香ちゃん、もう1人いるんだよ
真由香ちゃんが決めていいよ」
「じゃあ、大会の日に空いてる人にします」
「実は、体育館がとれないと練習できないのよ
取れたら連絡してって形でいい?」
「はい!」
「じゃあ、連絡先……」
「あっ、タオルだけ持ってきちゃいました
電話番号書くんで登録してください」
「わかった、じゃあ、お願いね」
「はい」
真由香は体育館に戻り穂乃香と正臣と2人になった
「正臣さんはコンパとか行くんですか?」
「コンパ?1年の時は先輩に言われて人数合わせに何回か言ったかな……
どうした?いきなり、穂乃香ちゃんがコンパ行くの?」
「いえ、さっきの人…お兄ちゃんがコンパ行った時にいた人なんです」
「そっか……亮介は断れないから1年から数々のコンパに行ってるよ」
「ですね(笑)仕方ないなぁ…
もう真由香で落ち着いて欲しい……」
「落ち着くんじゃないかなぁ」
「どうしてわかるんですか?」
「亮介が割と本気だから?
俺が真由香ちゃんと話していてもヤキモチを妬くし(笑)」
「え?だから私を呼びにいかせた?」
「うん……亮介の顔が今まで付き合ってきた女の子達と違うんだよな」
「私でもわかりませんよ」
「亮介は優しいからさ、告白されたらちゃんと付き合うし、浮気はしないし
でも笑ってるけど本気の笑いじゃないんだよね
自分には気持ちがないってそれを知って別れる女の子もいた
亮介が彼女と続かないのはそういう上辺だけ見て付き合った子がほとんどだからね」