犬系男子が可愛くてたまりません
もしプロにいってたら凄く人気者のJリーガーだっただろうな
真由香は1度止まってぺこりと頭を下げた
「おはようございます」
それだけ言うと亮介さんが振り返っていて優しく微笑んでくれた
小走りに亮介さんを追って競技場の中に入ると亮介さんに抱きしめられて……
チュッ
「たいへんよく出来ました」
おでこにご褒美をくれた
あ〜小学校のときそういうスタンプがあったな
「挨拶はしなきゃ……ね」
「そうだね、挨拶は大事だね」
修実大学と書かれた控え室にノックをして入る
「おはようございます」
真由香も後ろからおはようございますと声を出した
1年か2年だろうか
「おはようございます!」
と元気な挨拶が響く
挨拶をした中に同じゼミの男子も何名かいた
少しびっくりはしていたが亮介さんにすぐ目線がいった
亮介さんは入るとみんなと握手をしていった
「亮介の彼女?」
「あっ、はい、よろしくお願いします」
「こちらへどうぞ」
控え室の隣にはもう1つ部屋があった
そこには車椅子の女性がいた
「真由香ちゃんでよかったかな?」
「はい、石森真由香です」
「私は石田莉子(いしだりこ)3回生です」
「私は1回生です」
「今日は来てくれてありがとう」
莉子さんは決して美人ではなかったが周りをほんわかさせる笑顔が魅力的な女性だと思った
「美人さんね」
「いえ、そんな……」
「会って謝りたかったの」
「どうしてですか?」
「前、亮介くんが泊まって寝坊した時、つい話しちゃって……」
あっ、あの時か……