犬系男子が可愛くてたまりません

亮介さんはやっぱりサッカーが好きなんだな
楽しそうだった

彼女より優先するのもわかる気がする

そう言えば……部活の大会の時、智也が試合を見に来てくれてたな

その時は何も気にしてなかったけど智也はずっと好きでいてくれてたんだ……

一緒にいるのは楽だけど、亮介さんといると楽プラスドキドキもする

「真由ーー」

亮介さんに呼ばれて浴室に行った

「何?」

亮介さんは上裸で頭をバスタオルで拭いていた

やっぱりドキドキすると真由香は頬を赤らめた

「今朝真由から貰ったプレゼントのシャツを着ていくからタグとっててよ」

「あっ、はーい」

昨日は亮介さんの誕生日

突然のお泊まりになったから朝着替えに帰った時に持ってきて渡したのだ

ブォーとドライヤーの音がし始める

リビングに置いてあった服を準備をする

初めて男の人にプレゼントをあげた

亮介さんの好きなブランドを穂乃香に聞き、1人で買いに行った

思ったより恥ずかしかった

最近は高校生でもハイブランドを身につける子もいるらしい

穂乃香なんかは典型的なブランド志向だ

田舎にはそんなブランドはそもそも店がないし、金額も桁が1つ多い……

バイトしていてよかった

何もかもが初めてで大学生活が楽しいのだ

亮介さんがタオルを肩にかけてリビングに入ってきた

肌着代わりに黒のタンクトップを着ていた

私、昨日亮介さんに、あの腕に抱かれたんだと思い出して真由香の頬はすぐ赤くなった

そんな真由香には全く亮介は気づいてなくて
冷蔵庫から冷たい水を出して飲む

「あっ……」

亮介が真由香と目が合うと水をこぼす
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