犬系男子が可愛くてたまりません
「もう(笑)何やってるの?」
真由香が近づいて肩にかけてあるタオルで口周りにこぼれた水を拭く
「真由の視線を感じて、ついよそ見したら……」
「ふふっ、かっこよくて見てたのに亮介さんこぼしちゃうし、おかしくて……
そういう所も好き(笑)」
「僕も好き……真由」
真由香に優しくキスをする
角度を変えてもう一度……
だんだんキスは長くなっていく
亮介は舌を絡ませてきたがすぐにやめた
「やばい、打ち上げに行きたくなくなる(笑)」
「嘘よ(笑)行きたいくせに」
「真由を抱きたくなるんだよ……1度抱くと止まらなくなりそうで我慢してたのにさ」
「それは、亮介さんのスウェットのせいじゃん?」
「認める」
しゅんとなった
「まあ、楽しんできて」
「うん、ありがと」
亮介のバックに明日の一限のテキストを入れて真由香に渡す
「出ようか」
「はーい」
真由香を駅まで送るために歩いていると
「亮ちゃん」
振り向くと志穂が立っていた
「志穂」
「亮ちゃん、リーグに入ったのに何で女の人と会ってるの?
私とはリーグ中は会えないって別れたのに」
「確かにリーグ中だし、今日も試合があってこれから打ち上げに行くよ」
「会えるんなら会ってくれたら別れなくてもよかったんじゃないの?」
「あのなぁ、確かに会えないしサッカー優先したいって言ったけど、みんなと同じ付き合い方をするとは限らない」
「昨日の彼女と違うね」
話聞いてないし……
「そうだ、昨日家に来たらしいじゃないか」
「プレゼント渡したかったの
私の時は家も入れてくれなかったのに、昨日の人は入れたんだ」
「昨日は妹だよ、今の彼女はこの人」