犬系男子が可愛くてたまりません

真由香は昨日会ったけど一応頭を下げた

「どっかでみたことある……」

考えているようだ

「そういうすぐ忘れるとこも嫌だったよ

約束もすぐ忘れてバイト入れてただろ?

昨日友美さんて人に紹介されたろ?」

「あー、そうだ、助っ人の人」

友美さんはちゃんと亮介くんの彼女と言ってくれたんだけどな……

反応薄かったのは聞いてなかったのね
「そっか、今カノなんだ」

「志穂はサッカー嫌いって言ってたし、用事あるのに会ってってわがままばかりで疲れたから別れようってちゃんと言っただろ?

また忘れたせいにするのか?」

真由香は亮介に声をかける

「亮介さん、電車がくるから私帰るね

帰り寄って」

「わかった」

真由香は駅に入っていった

2人でちゃんと話してね、亮介さん!

亮介は飲み会の会場に向かおうとする

「30分だけちゃんと話させてよ」

時計を見た

「30分だけな」

「うん、ありがとう……これ」

カバンから袋を出した

「昨日誕生日プレゼント渡せなかったから受け取って」

「もう、元カレになんて返さなくていいよ」

「でもカレンダーに印つけてたし、サッカーの靴下だから使って欲しい」

「今カノが元カノに誕プレもらって嬉しいと思う?」

「それは……でも、亮ちゃんしかサッカーしてる人いないから」

「僕がサッカー優先するのを嫌だったのに、何でサッカー用品なんだよ」

あまりの不思議ちゃんすぎてため息しか出ない

「亮ちゃんの好きなもの考えたらサッカーしかなかった……

別れてから後悔したよ」

「志穂には最初は悪かったって思ってるよ

初めての酒で酔ってホテルに行ったのに覚えてなくて……

でも付き合ってみて合わないと思ったから短い期間だったけど別れる選択をした」

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