犬系男子が可愛くてたまりません

真由香はお風呂から出たところで急いで電話に出た

亮介さんだ

「もしもし?」

「……」

「ん?もしもーし」

「あっ、もしもし、亮介の彼女さん?」

「はい」

「亮介さ、呑みすぎて潰れてんだけどね

彼女が起こしてくれると言ってんだけど一緒に住んでる?」

「あ〜明日の朝は起こすように約束はしてます、あの、酷いですか?」

「いや、ウトウト寝てるけど、どうしようか?

このまま二次会連れていくか、帰らすか迷ってて」

「迎えに行きます、お店教えてください」

電話を切った真由香は急いで服を着替えた

ちゃんとお腹に入れてから呑んだのかな〜

亮介さんてあの時に初めて潰れたはずなのに
基本弱いのかな…

真由香は電車に乗って店に向かった

「すみません」

「あー、来た来た」

机に肘をついて寝ている亮介さんがいた

「ごめんね」

「いえ、こちらこそすみません」

「ちょっと彼女の事を惚気けるから呑ませすぎたかも……」

友達は両手を合わせてごめんと合図をする

「いえ、自己責任ですから……

皆さん二次会に行かれますよね、あっ、お金」

真由香がお金を払おうとすると亮介さんは1次会は無料で二次会から貰うことになってるからいいよと言ってくれた

「連れて帰りますね」

亮介の脇を抱えた

「亮介さん、帰るよ?」

「……真由の声」

「うん、迎えにきたよ、呑みすぎたね、帰るよ」

「帰る?」

「うん、立って」

反対側を仲間が持って立たせてくれた
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