犬系男子が可愛くてたまりません
「でも、私に映画に行った時は話してくれるから神崎くんの事は嫌ではないと思うな」
「告白は?」
「してないですよ、まだそこまでじゃないと思います
映画以外は断られるんですから」
「何でそんな態度の穂乃香がいいんだ?
神崎もモテるだろ、ミスターコンに声かかったそうじゃないか」
「全然ですよ」
「今まで付き合ったことは?」
「1度だけ告白されて付き合いました」
「別れた原因は?」
「えーっと、二股?いや、どう話したら」
「ゆっくり話せよ」
「3回目のデートをしていたらちょっとガラの悪い人が来て、彼女を取ったと言われて
彼女はもう別れたって言ってたけど、男の方は別れてないと言い合いになって……」
「微妙な二股だな、両者が違うこと言ってるしな」
「そうね」
「でも俺、ああいう連中と付き合っていたのかと思うとちょっと怖くて……
無理で別れました
後で、友達に話したら俺と付き合いたいから清楚系にチェンジしたらしくて、中学からガラの悪い連中とつるんでたと聞きました」
「穂乃香にはその話はしてないんでしょ?」
「してないというか、多分俺の事はそこまで興味はないんじゃないかな」
穂乃香は嫌がってはないと思うんだけどなと真由香は考えていた
「こればっかりは穂乃香の気持ちだからなぁ、諦めるか?」
「まだ、何も始まってないので、もう少し頑張りたいから相談にきたんです」
「ちょっと意地悪かもしれないけど、映画ってそんなに会話しなくてもいいじゃない?
穂乃香はだから映画だけ行くのかな?」
「終わった後はカフェも行ってくれますよ」
「じゃあ、話すのが嫌じゃないんだね」