犬系男子が可愛くてたまりません

しばらくすると智也と一緒に母親が病室に戻ってきた

「お母さん!もう何して転んだの」

「真由香、帰ってたんかね」

「昨日智也が連絡くれて、始発で来たよ」

「公民館で呑みすぎたわ」

「お酒?」

「久しぶりに呑んだら酔っ払ってな

昨日寒くて凍ってたとこを歩いて滑ってしまった」

「ハァ、酔っ払い!

1週間はバイトの休みもらったから私の言う事聞いて大人しくしてよね!」

「わかったよ、もう声が大きい」

「退院できるらしいから帰ろうか」

「うん、ありがとう智也」

智也の運転で家まで送ってくれた

亮介さんにも連絡をして、1週間後に迎えに来てくれることになった

年末を真由香の実家で過ごす事になる

年末最後の塾が終わると車できてくれた

その頃には父と兄も帰っていて亮介は挨拶をした

「もう、飲ませすぎだよ、お父さん」

机に頭をつけて亮介は寝ていた

「大丈夫?吐かない?」

うんうんと目を瞑って頷いている

真由香の声は聞こえているようだ

「……真由が介抱……してくれる……」

「するけど(笑)」

「真由香ー、兄ちゃんも酔った」

「知らない!」

真由香は亮介を抱えて部屋に連れていった



朝、亮介の部屋に行くとぼーっといつものように座っていた

「起きた?あけましておめでとう

今年もよろしく(笑)」

「…………元旦?」

ぷっ、あははっ

真由香はお腹を押さえて笑った

「今年初笑いだよ(笑)もう〜」

「えっ、何か可笑しい?」

亮介は荷物から髭剃りを出した

カチッ

「あれ?」

「充電した?」

「あっ……やばっ」

「これからは真由ん家には髭剃りがあるから持ってこなくていいからね」

「ん?真由んち家にある?」

「そうだよ、プレゼントするから」

「あー、クリスマスプレゼントか」

「うん!」

「助かる~」

真由香は亮介に抱きついて笑った

「もう、大好き、亮介さん!幸せ(笑)」



END
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