犬系男子が可愛くてたまりません
「真由香ありがとう、吐くお兄ちゃんなんて初めて……
私だったら絶対無理だった」
「うん、全然いいよ」
真由香は肩を回した
「重かったよね、もうお兄ちゃんのバカ!」
「いいよ(笑)お水とかある?」
「どうかなぁ、引越しの時からこの部屋には来てないから」
2人でキッチンに行き冷蔵庫を開けた
キレイに片付いてる
1本だけお水があり、あとはビールや缶チューハイが入っていた
「亮介さんは結構呑むの?」
「うーん、家では350を2本くらいかなぁ
缶チューハイはあまり呑んでるのは見たことないから友達が来た時用とかで入れてるかもね」
「正臣さんとかも強かったよね」
「うん」
食べるものがほとんどない
自炊はしないのか
「穂乃香、明日の朝食はどうするつもりだったの?」
「近くのホテルでモーニングに連れて行ってくれる予定だったー」
穂乃香は残念そうな顔をした
「もう、復活してくれないと〜」
「私、コンビニに行ってお水と何か食べれる物を買ってくるよ
亮介さんあまり食べてないって言ってたし夜中に何か食べたくなるかも」
「真由香〜一緒に泊まって」
穂乃香が可愛くおねだりしてくる
「明日用事ある?」
「何もないよ……じゃあ、ついでに歯ブラシとか買ってくるよ」
「うん、ありがとう」
嬉しそうな笑顔だ
「じゃあ、行ってくる」
「あっ、待って」
穂乃香が携帯を出して、真由香にLINEを送った
エントランスの暗証番号だった
「私、お兄ちゃんがトイレにこもってる間にシャワーしちゃうから、これで入ってきて」
鍵も渡された
「……わかった」