犬系男子が可愛くてたまりません

リビングのソファでテレビをつけていた穂乃香は正臣さんから電話があった事を話した

「そっか吐くの初めてか、しんどいだろうね」

「真由香が心配することないよ、自己責任」

「でも、結構私も飲ませちゃったしね」

真由香は部屋をキョロキョロする

「どしたの?」

「一人暮らしで広すぎない?

寝室は別なんでしょ?」

「うん、奥に寝室はあるよ

元々私と2年ダブルからこういう呑み会があったときに泊まれるように借りたからね」

「そう……」

リビングも広いんだよな

穂乃香ん家はお金持ちなんだなあとつい部屋を見てしまう

穂乃香があくびをし始めた

「寝てもいいよ」

「でも真由香に悪い」

「まだ暫く出てこないと思うし、私は本も買ってきたから読んで時間潰すし」

「じゃあ、いいかな?

疲れた〜でも真由香も無理しないでね

眠くなったら寝室に来て寝ていいからね

ベッド大きいから寝れるから」

「ありがとう」

「お兄ちゃんにお礼はいーっぱいさせるからね」

「いいよ(笑)おやすみ」

真由香は買ってきた本をソファで読み始めた

暫くするとトイレのドアが開く音がした

リビングには入って来ずにお風呂場の方に向かっているようだ

あっ、着替え

穂乃香から亮介さんの着替えを預かっていたのを思い出し服を持って追いかけた

ドアを開けると上半身裸の亮介が顔を洗っていた

「あっ、ごめんなさい、あの亮介さん、穂乃香から着替えを預かってます

ここに置いておきますね」

穂乃香が寝てるので少し小さな声で話した

「うん、ありがとう」

そっとドアを閉めてリビングに戻った

ゆっくり歩く音が聞こえてリビングのドアが開く

「はぁ、しんどい……」

上下スウェットでだるそうに歩いてくる

「でしょうね(笑)」

真由香の隣に座った
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