犬系男子が可愛くてたまりません

「迷惑かけてごめんね」

亮介は下を向いていてまだしんどそうだ

「いえ、正臣さんが空腹で呑んでたと言ってました」

「あ〜そうかも」

「私もいっぱい呑ませちゃいましたね、ごめんなさい」

「真由香ちゃんのせいじゃないよ

僕の自己責任……

真由香ちゃんの時はまだ平気だったんだよな」

ふふっ、穂乃香と同じ事を言うなと頬がゆるんでしまった



「しんどいでしょ?寝ていいですよ」

亮介は暫く黙って頭を押さえていた

「大丈夫ですか?頭痛いです?それともまだトイレ行きます?」

「ふぅ……ちょっと立って」

「はい」

真由香は穂乃香から薄い掛け布団を借りていて膝にかけていた

本と掛け布団を持って立ち上がる

亮介はソファをベッドに変えた

「ソファーベッドだったんですね」

「うん、穂乃香がいつ泊まりに来てもいいように」

「その時はベッドは穂乃香で亮介さんがリビング?(笑)」

「もちろん(笑)俺のベッドは穂乃香が自分が来る事を前提で選んだからな

彼女とか友達も寝ささないでって買った時に言ってたくらいだからさ」

彼女……

「実際は……」

真由香は言葉を止めた

「え?」

「何でもないです」

「正臣とか他の友達も泊まりにくるからさー

俺がいない呑み会でも終電逃すとやってくるんだよ(笑)」

「そうなんですね、彼女さんと友達が来るタイミングとか鉢合わせすることはないんですか?」

うまく聞けたと思った

「彼女は今はいないし、いた時も家には連れてこないよ、穂乃香が嫌がるから」

今はいない……
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