犬系男子が可愛くてたまりません
「少しだけ換気しますね」
「あー、ありがとう」
「今日はお天気が良さそうですね、桜もそろそろ終わりそうだし……公園でも走ろうかな」
「公園に行く?」
「走りたい気分です
昨日運動を久しぶりにして軽く筋肉痛なのでほぐしたいですね」
「何時頃に行く?」
「そうですね……
私も帰ってシャワーしたいのでお昼前くらいでしょうか」
「わかった、じゃあ僕もそのくらいに行く」
「穂乃香とモーニングの約束は?」
「真由香ちゃんの朝ごはんで充分だよ
また穂乃香には埋め合わせはするから」
「じゃあ、私は帰りますね」
「下まで送るよ」
エレベーターで下まで下りた
「あの……もう少し送ってください、駅はどっちでしょうか?」
「ごめん、駅まで送るよ(笑)」
「すみません」
自分の住所をマップに入れることなどすっかり忘れていて、亮介に少し甘えた真由香だった
亮介が真由香を送ってマンションに帰るとトイレと風呂場の換気をしてあるのに気づいた
いつのまに……
寝室のドアが開く
「あっ、穂乃香、おはよう」
「ん、おはよう」
眠そうにゆっくり歩いてリビングに行った
「真由香は?」
「今駅まで送っていってきた」
「帰したのー?」
「シャワーしたいって言うから……
この後公園で走る約束はしたよ」
亮介は穂乃香の朝食を温める
「真由香ちゃんが朝食作ってくれてるよ、食べるだろ?」
「食べる」
いただきまーすと言って真由香の作ったおにぎりを食べる
「あー、いい塩加減だわ、真由香好き」
「穂乃香、またホテルのモーニングは次に連れていくからな」
「ほんとにもう〜、昨日は大変だったんだからね」
「ごめん」
頭を下げる