犬系男子が可愛くてたまりません
穂乃香は食べ終えるとソファーに座った
「まあ、私は何も出来なかったけど、真由香はテキパキとして凄かったなぁ
酔っぱらいの扱いに慣れてる感じだったわ
年上の彼氏とかいて介抱したことがあるのかな?」
「え?真由香ちゃんて彼氏いるの?」
ほんとにお兄ちゃんは……
「知らないよ!疑問形で言っただけじゃん
真由香はかっこいいなぁ……
私が男なら惚れるかな…美人だしね」
亮介はしゅんとした顔になった
全く真由香の事を気に入ってるのすぐわかるんだよね……
「お兄ちゃんも……いや、何でもない」
亮介は言葉を飲み込んだ
「お兄ちゃんはさ、真由香にかっこ悪いところばっかり見せてるじゃん?」
「うん」
確かに、犬に逃げられるし、忘れ物もするし、昨日は吐いてるところ見られるし……
真由香ちゃんみたいな美人でしっかり者の女性なんてモテるに決まってる
「お兄ちゃんは顔だけは!いいんだから、全く〜」
「顔だけ……」
亮介はソファーに座った穂乃香の前で正座をしていた
「あと、人が良すぎ!
お酒だってちゃんともう呑めないって断ってればあんなことにならなかったでしょ!」
「うん……」
「真由香は今までの女みたいに簡単に落ちないよ」
「そんな……落とすなんて、口が悪いなぁ」
「お兄ちゃんはさ、告白されてすぐ付き合っちゃうじゃん」
「彼女がいる時は断わるよ」
「振ったり振られたり何度もさー」
「……」
「本気で好きじゃないからすぐ別れちゃうんだよ」
「ちゃんと好きだった子もいたよ」
「ほんとに?」
「多分……」