犬系男子が可愛くてたまりません
「取りにくれば?私は今から帰るけど、じゃあね」
返事も聞かずに切られた
「穂乃香、何だって?」
「亮介さんの部屋に本を忘れてたみたいで」
「あー、そういえば何か読んでたね
取りに来る?」
「どうしよう……でも男の人の部屋になんて」
穂乃香が持って帰ってくれたら学校で渡してもらえたのに……
「昨日は泊まってくれたじゃん」
「それは穂乃香がいたからですよ」
「でも、もし穂乃香がいなくても僕が酔ってたらついててくれたでしょ?
男として警戒してる?」
「んー、どうでしょう」
真由香は顎に手をあてて考える
今までこんなに接する男の人がいなかったからどうするのが正解かわからない
「わかった、じゃあ何もしないって約束するから取りにくれば?
僕だって妹の友達でサークルも入ってくれた子に嫌がる事はしないよ」
まあ、今は酔ってないから大丈夫かな
「じゃあ……少しだけお邪魔します」
2人はラーメン店を出て亮介の家に歩いて向かった
「もう僕の家は覚えた?」
「駅からの道は覚えましたけど、歩くとまた違う道……」
「そうだね(笑)いつでもおいで」
「そういう訳には……いきません」
だってあの家は女の人は駄目だもの
彼女でも……
昨日と今日は穂乃香の許可がおりてるからだから……
半日ぶりに亮介さんの家に戻ってきた