犬系男子が可愛くてたまりません
「ご馳走様でした」
「うん、僕も食べる」
亮介さんはカツ丼を買ってきていた
コンビニで温めてもらっていたみたいで私から離れず食べ始める
亮介は真由香の後ろから手を回して丼を持つ
「真由香ちゃん、僕の肘のとこに頭をおける?」
真由香は少し左に傾いた
真由香の右側で亮介は食べ始める
「あの…亮介さんは普通に食べればよいのでは?」
「真由香ちゃんが食べてすぐ横になるのもどうかなって」
「あー、そういう事ですか」
でも近いんだよ、亮介さんの顔が……
「ん…はい」
亮介さんからカツが口元に運ばれた
「いいんですか?」
「欲しそうに見てるから…そういえばおかずなかったし」
「欲しそうに見てないです」
ぷいっと反対方向を向いた
「ごめんごめん……でもお腹減るだろうから食べて」
真由香は素直にカツをもらった
「ありがとうございます」
いつも亮介さんと食べると食べ方綺麗って思うんだよね
つい見ちゃってたのかもしれないや
「あの、真由香ちゃん……
自分からこんな格好しといてなんだけどじっと見ないで…恥ずかしい」
「あっ、すみません、いつも亮介さんは綺麗な食べ方をするなぁって思って見惚れてました」
「見惚れて?えっ?嬉しい」
にこっと笑う
「でも、この体勢にしたのは亮介さんですからね、それはちゃんと言っておきます」
「はい……ごめん、お詫びにもう1切れどうですか?」
真由香は素直に口を開けた
「美味しかったです、ご馳走様でした」