犬系男子が可愛くてたまりません
「真由は実は……昔から特別な人だけに真由って呼んで欲しいとずっと思っててですね」
「え?真由呼びを?」
「はい、素が出せる人かなって……
さっき自分の事を真由って思わず言っちゃった時に気づいてくれて、本当は嬉しかったんです」
「だって可愛いもん、真由ちゃん、真由?呼び捨てが嫌なら真由ちゃん?」
「ありがとう、亮介さん…真由で(笑)
これからお願いします
あっ、でも……やっぱりひとこと」
真由香は穂乃香に電話した
「あっ、真由香大丈夫?」
「うん、穂乃香も下着とかありがとうね」
「ムリしないで、明日の講義ノートとっとくからさ帰りに寄るよ」
「ありがとう…あとちょっと待ってね」
真由香はスピーカーにして亮介に携帯を渡した
「あの…穂乃香?」
「何?お兄ちゃん、どうしたの?」
「お兄ちゃんさ、真由香ちゃんと付き合いたいんだけど駄目……かな?」
真由香は笑いを我慢して声をなるべくおさえた
「はぁ!?
何で真由香の大変な時に告ってんの?
金曜日から優しくされて嬉しいのはわかるけどさ、今言う時じゃないよね!
バカじゃないの!!」
真由香は腰を押さえて笑っていた
亮介はまたしゅんとした顔に戻った
「ごめん、でも真由香ちゃんの事がいいって金曜日にサークルの男達が言ってたから取られちゃうと思って……」
「もう、本当に顔はカッコイイのに天然なんだから!
あのね、お兄ちゃんが真由香の事を気に入ってたのはココアの話の時にいい人に会ったんだなって思ったよ
それが真由香だったのなら余計思うけど…
今?」
「もう付き合ってって言っちゃった」
「真由香に代わって」
亮介は携帯を真由香に渡す