犬系男子が可愛くてたまりません

黒が基調なシンプルな部屋だった

寝室もあまり物がない

ベッドとクローゼットと小さいテーブルがベッド横に1つ

「奥に寝て、落ちるといけないし」

「落ちるのは亮介さんですよね(笑)亮介さんが奥の方が?」

しばらく考えて亮介が奥に行き2人はダブルベッドに横になった

「静かすぎて寝れないかも……」

「歌おうか?」

「本当ですか?」

嬉しそうに真由香が笑う

「嘘(笑)音楽をかけてあげるよ」

枕元の携帯を操作する

「残念(笑)」

だいぶ、亮介さんの腕の中にも慣れてきたようで……

真由香はすぐに寝てしまっていた



朝、亮介の携帯の音で2人は目を覚ました

「う〜ん、はい……」

「亮介、今日一限あるけど、まだ寝てるのか?」

「休む……理由は穂乃香に聞いて…じゃあ」

まだ頭もすっきりしないまま携帯を枕元に置き真由香を抱きしめた

「いいの?授業にでなくて、真由、大丈夫だよ」

「うん……いい…真由の方が大事」

「授業の方が大事だよ(笑)」

「大丈夫大丈夫……出席とらない授業だから」

「ありがとう」

真由香はそっと亮介さんの背中に手を回した

クスっ、喋ってたのにもう寝てる

優しい……

大事にしてもらえるのかなぁ

でも今まで何人もつきあってきたんならそれなりに別れる理由もあるはず

私は亮介さんと上手くつきあえるのかな

真由香も実はモテていて、告白は何度もされたことはある

でも私には教師になりたい夢があった

田舎には学校が少ないし、教員免許を取るのは意外と難しい県と言われているのだ

そうなった時にいつか別れがくるかもしれない
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